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DL/POホスファチジルコリン®について

DL POホスファチジルコリン

ホスファチジルコリン

ホスファチジルコリンとは、レシチンの別名で、リン脂質と呼ばれる脂質の一種です。元来、自然界に存在し、私達の脳や神経組織などに多く含まれ、細胞膜を構成する主要成分です。神経伝達物質のアセチルコリンをつくる際にも必要とされ、学習や記憶、睡眠などにも関わってくるとされています。

ホスファチジルコリンと認知機能

ヒトの脳には数億個の神経細胞があります。これらの神経細胞はシナプスと呼ばれる軸策(じくさく)の部位を介してネットワークを作っています。
シナプス同士にはわずかな隙間があるので、軸策を伝わってきた電気信号はそのままでは伝達できません。

そこで、シナプスでは電気信号を化学物質の信号に変えて、次の神経細胞に情報を伝達します。電気信号が次の神経細胞に伝わってくると、シナプスにある小胞から「神経伝達物質」がシナプスの隙間に分泌されます。
この神経伝達物質が次の神経細胞の細胞膜にある受容体に結合すると電気信号が生じて、情報が伝達されるのです。分かりやすくいうと、少しはなれたところで神経細胞同士が、神経伝達物質をキャッチボールしているといったイメージです。

しかし、シナプスの働きが悪いと脳は正常に機能しません。つまり、シナプスの働きと認知機能は比例するといっても過言ではないのです。

シナプスの伝達効率を促進させる方法はいくつか考えられます
  1. 「神経伝達物質」放出を刺激する
  2. 「神経伝達物質」分解を防ぐ
  3. 「神経伝達物質」の合成を促す
  4. 「神経伝達物質受容体」の反応を増やす
  5. 「神経伝達物質受容体」を増やす
  6. 「神経伝達物質」の再取り込みを抑制する
  7. 「神経膠細胞」から「神経伝達物質」放出を刺激する
など
DL POホスファチジルコリン

開発者の西崎知之先生は、シナプスの情報伝達を活性化させる効果があるホスファチジルコリンについて研究をされました。
そして、分子構造の違いで2916通りあるホスファチジルコリンの中から、シナプスの情報伝達を活性化させる効果があるのはDLホスファチジルコリンとPOホスファチジルコリンであると発見されました。

DL POホスファチジルコリンはコリンと不飽和脂肪酸などでできています。
吸収後、脳に運ばれてから分解されるとコリンはアセチルコリンの原料に、不飽和脂肪酸は神経伝達物質の放出を増加させ、老化した細胞を若返らせます。

神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンは、脳内では学習や記憶、覚醒、睡眠へ、また体に対しては休息とエネルギー備蓄に関係する物質として働いてくれています。

西崎知之先生は、このコリンと不飽和脂肪酸などを脳神経細胞に多く届けることができれば、シナプス伝達を促進させることができると仮説を立て、更に研究と実験を行いました。

LTPとLTD

その結果、DLホスファチジルコリンは認知機能障害の特に学習障害の改善(LTP:長期増強・学習の作用を増強する働き)に非常に有効だと認められ、POホスファチジルコリンは認知機能障害の特に記憶障害の改善(LTD:長期抑圧・記憶を増強する働き)に非常に有効だと認められました。
言い換えると、DL POホスファチジルコリンは憶えようとする力、忘れないようにする力をサポートする働きがあるといえます。

試験結果については海外も含めて複数の学術論文として報告されています。
(DL POホスファチジルコリンがヒト認知機能障害に対する改善効果があるとして、国内国際特許を出願中)

もっと詳しくDL POホスファチジルコリン

DL POホスファチジルコリン開発ストーリー(漫画)

DL/POホスファチジルコリン®の作用

西崎知之先生の論文要約
  1. DLホスファチジルコリンはα7受容体の反応性を増強して、学習と関係するシナプス伝達長期増強現象 (long-term potentiation, LTP)を誘発します。このことは、DLホスファチジルコリンが学習力を高める作用があることを示しています。
  2. POホスファチジルコリンは細胞膜上のGluR1 AMPA受容体の数を減らし、シナプス伝達長期抑圧現象 (long-term depression, LTD)を誘発します。このことは、POホスファチジルコリンが記憶力を高める作用があることを示しています。
  3. DL/POホスファチジルコリン®は、DLホスファチジルコリンで学習を促進し、学習したものを記憶するのを助けるのがPOホスファチジルコリンです。このように、DLホスファチジルコリンとPOホスファチジルコリンを併用することは非常に合理的で、それぞれDLホスファチジルコリンあるいはPOホスファチジルコリン単独摂取よりも有意に効果が高いことが動物実験、ヒトでの研究で明らかになっています。
  4. DL/POホスファチジルコリン®のアルツハイマー病(認知症)における認知機能障害改善効果はヒトで検証されています。DL/POホスファチジルコリン®はアルツハイマー病における認知症状の進行を抑えるのではなく、改善する作用があります。
  5. DL/POホスファチジルコリン®のアルツハイマー病(認知症)における認知機能障害改善効果は塩酸ドネペジルよりも優れていることが検証されています。
  6. DL/POホスファチジルコリン®は健常人の記憶力を亢進させることが検証されています。
  7. また、DL/POホスファチジルコリン®は「うつ状態」を改善する働きがあることが、拘束ストレスマウスの実験で明らかにされています。
参考文献
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